
こんにちは。京都ノオト、運営者の「MASA」です。
歴史ある街並みや豊かな文化に惹かれて、いつかは京都に住むという生活に憧れを抱いている方は多いのではないでしょうか。
その一方で、観光地特有のメリットやデメリットが気になったり、実際に移住して失敗したくないという不安を感じたりすることもあるはずです。
また、日々の生活にかかる費用はどれくらいなのか、自分たちが使える支援金などの制度はあるのかといった現実的な疑問も尽きないかなと思います。
この記事では、私が実際に肌で感じている情報や客観的なデータをもとに、京都生活のリアルな実情をお伝えします。
記事のポイント
- 観光地としての華やかさと生活者としての現実的な課題の違い
- エリアごとの家賃相場や物価などの具体的な経済情報
- 移住支援金や子育て世帯向けの医療費助成などの行政制度
- ライフスタイル別に適した具体的な居住エリアの提案
後悔しないために京都に住む実態を知る
「京都に住む」ということは、美しい景観だけでなく、この土地特有の厳しさや課題とも向き合うことを意味します。
ここでは、イメージ先行で移住を決めて後悔しないために知っておくべき、生活のリアルな実態について解説していきます。
京都に住むメリットとデメリット
京都での生活は、他都市では味わえない魅力がある一方で、覚悟しなければならない側面も確実に存在します。
京都に住むメリット
- 17ヶ所の世界遺産をはじめ、歴史と文化が日常に溶け込んでいる
- 鴨川や寺社仏閣など、散歩するだけで心が整う環境がある
- 京野菜やパン、コーヒーなど、食文化のレベルが非常に高い

一方で、生活者として直面するデメリットも無視できません。
京都に住むデメリット
- オーバーツーリズム(観光公害)による混雑や騒音
- 夏は蒸し風呂のように暑く、冬は底冷えする「盆地気候」
- 観光地価格による物価の高さや、一部に残る独特の排他性

特に気候については、夏場の湿度の高さと冬場の足元からくる冷え込みは想像以上です。
憧れだけで飛び込むと、身体的な負担を感じることになるかもしれません。
京都移住で失敗と感じる原因とは
「こんなはずじゃなかった」と感じてしまう最大の原因は、観光地としての魅力と生活環境のギャップにあります。
最も深刻なのは交通機関の問題です。特に市バスは観光客で満員になり、住民が乗車できない、あるいは積み残しに遭うケースが日常的に発生しています。
通勤や通学、通院といった当たり前の移動がストレスになることは、住む場所を選ぶ上で最大のリスク要因と言えるでしょう。
混雑を避けるために、京都の観光客が少ない時期や穴場エリアを把握しておくことも、生活防衛策として有効です。
対策のヒント
中心部に住む場合は、移動手段として「自転車」をメインに考えるか、地下鉄・私鉄沿線の物件を選ぶことが、快適な生活を送るための鍵となります。
気になる家賃相場と物価の実情

「京都は物価が高い」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、エリアや工夫次第でコストはコントロール可能です。
2025年時点の傾向として、中心部の家賃は高騰していますが、少し離れればリーズナブルな物件も見つかります。
| 物件種別 | 平均家賃相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 単身向け(1K/1DK) | 約5.9万円 | 学生向けなど築古物件なら2〜3万円台も存在 |
| 二人暮らし(1LDK/2DK) | 約9.4万円 | 中心部では10万円を超えるケースが多い |
| ファミリー(2LDK以上) | 約11.3万円 | 供給数が少なく競争が激しい傾向 |
物価についても、観光エリアの飲食店は高額ですが、普段使いのスーパーを選べば問題ありません。
最近では京都駅近くに激安スーパーの「ロピア」が進出しており、国産肉や刺身が大容量で安く買えると話題です。
こうした店舗をうまく活用することで、食費は大阪や他の地方都市と同水準に抑えられます。
意外な出費:ゴミ袋代
京都市の指定有料ゴミ袋は、1枚あたり約10円以上(45L換算)のコストがかかります。
分別ルールも厳格ですが、これは美しい街を守るためのコストとして割り切る必要があります。
大学生の一人暮らしにかかる費用
学生の街でもある京都では、学生向けの一人暮らし環境が整っています。
左京区や上京区などの大学周辺エリアでは、築年数を気にしなければ家賃2万円〜3万円台のアパートも豊富に見つかります。
実際の学生生活費のモデルケースを見ると、仕送り額は東京の学生よりも月額で1万円近く低い傾向にあります。
自転車があれば交通費もほとんどかからず、安くて美味しい定食屋も多いため、工夫次第で非常にコストパフォーマンスの高い生活が送れる街だと言えます。
活用すべき京都の移住支援金制度

これから移住を検討されている方に絶対に知っておいていただきたいのが、京都府が実施している移住支援金制度です。
東京圏からの移住であれば、条件を満たすことで以下の金額が支給される可能性があります。
移住支援金の目安
- 世帯での移住:最大100万円
- 単身での移住:最大60万円
- 子育て加算:18歳未満の子ども1人につき最大100万円を加算
もしお子さんがいるご家庭なら、数百万円規模の支援になることもあり、引越し費用や初期費用を十分にカバーできます。これは使わない手はありません。
※制度の適用には就業や起業などの条件があります。必ず最新の募集要項を行政の公式サイトでご確認ください。
子育てに必須の医療費助成情報

私自身も驚いたのが、京都の手厚い医療費助成制度です。
京都市をはじめ府内の多くの自治体では、子育て世帯の経済的負担を減らすために強力なサポートを行っています。
例えば京都市の場合、0歳から中学3年生まで、1つの医療機関につき月額200円の自己負担で受診が可能です。
複数の病院にかかっても、それぞれ月200円で済みますし、入院費も月200円です。
急な発熱や怪我が多い子育て期において、この安心感は計り知れません。
京都に住むならどこがいいか徹底比較
「京都」と一口に言っても、エリアによって街の表情や住み心地は劇的に異なります。
ここでは、ライフスタイル別に最適なエリアをご紹介します。
最新版の住みやすい街ランキング
近年のトレンドとして、単なるブランド力よりも「実利(交通アクセスとコスパ)」を重視する傾向が強まっています。
複数の調査データや地元の声を統合すると、以下のようなエリアが人気を集めています。
- 桂(西京区):阪急線で大阪・京都双方へのアクセスが抜群。ファミリー層に絶大な人気。
▶参考:嵐山周辺(右京区と西京区)の境界線と住み分け - 二条(中京区):JRと地下鉄が使え、スーパーや商店街も充実。「実質的な京都の中心」として再評価。
▶参考:二条城周辺の日常で使えるお店や街の雰囲気 - 北山(北区):洗練された街並みと植物園などの自然が共存。「京都の青山」とも呼ばれる人気エリア。
京都に住むならどこを選ぶべきか

京都府全体を視野に入れると、選択肢はさらに広がります。
自分のライフスタイルに合わせて、以下の5つのゾーンから検討してみるのがおすすめです。
| 丹後・中丹・南丹 | 自然豊かな北部・中部エリア。「森の京都」「海の京都」として、田舎暮らしや農業・漁業に興味がある方に最適。 |
|---|---|
| 京都市内 | 都市機能が集積する中心地。利便性は高いが、家賃や混雑のリスクもある。学生や単身者に人気。 |
| 山城地域 | 南部エリア。大阪・奈良へのアクセスが良く、ベッドタウンとして発展。戸建てを持ちたいファミリーにおすすめ。 |
一人暮らしにおすすめのエリア

単身者、特に学生や若手社会人におすすめなのが、左京区の出町柳・一乗寺周辺や、中京区の二条・丸太町周辺です。
左京区エリアは、京都大学や芸術系の大学が近く、独特のサブカルチャーやコミュニティが存在します。
安くて個性的な飲食店が多く、自転車一つでとても楽しい生活が送れます。
一方、二条・丸太町エリアは地下鉄やJRの利便性が高く、職住近接を求める社会人に最適です。
ファミリーが重視する治安と環境
小さなお子さんがいるご家庭には、西京区の桂エリアや、南部の京田辺市・木津川市を強くおすすめします。
桂は治安が良く、駅周辺に商業施設と閑静な住宅街がバランス良く配置されています。
京田辺市や木津川市はニュータウン開発が進んでおり、道路や公園が広く整備されています。
京都市内中心部よりも地価が抑えられているため、広いマイホームを取得しやすいのも大きな魅力です。
理想的な京都に住む生活の実現へ

ここまで、京都に住むための現実的な情報をお伝えしてきました。
オーバーツーリズムや気候といった厳しい側面もありますが、それを上回る歴史的な魅力や、行政による手厚い支援制度があることも事実です。
「観光の京都」と「住む京都」は別物です。
まずは、今回ご紹介した「桂」や「二条」、「出町柳」といった生活感のあるエリアを実際に訪れ、スーパーや公園の様子を肌で感じてみてください。
良い面も悪い面も理解した上で選んだ京都での生活は、きっとあなたの人生を豊かにしてくれるはずです。
免責事項
本記事で紹介した家賃相場や支援金制度の内容は、執筆時点での情報および一般的な目安です。
実際の契約や制度利用にあたっては、必ず不動産会社や各自治体の公式サイトにて最新情報をご確認ください。