こんにちは。京都ノオト、運営者の「MASA」です。
伏見稲荷大社への参拝を計画するとき、多くの人が気になるのが「伏見稲荷の所要時間」と、あの無数の鳥居の先にある「階段数」ですよね。
「千本鳥居だけなら時間はどれくらい?」「お山巡り(登頂)まで行くと、かなり疲れるのかな?」「健脚じゃないと無理?」など、体力的な不安からどこまで行くべきか迷う方も多いかなと思います。
この記事では、伏見稲荷大社の参拝プランについて、実際の所要時間や、階段数よりも知っておくべき難易度の目安(標高など)、服装の注意点まで、あなたの疑問をスッキリ解決します。

記事のポイント
- 目的別の所要時間(千本鳥居vsお山巡り)
- 「階段数」より重要な難易度の実態
- お山巡りに必須の服装と持ち物
- 参拝時の注意点(夜間参拝や食べ歩き)
伏見稲荷の所要時間と階段数の実態
伏見稲荷大社と一口に言っても、どこまで参拝するかで所要時間や体感的なキツさは全く別物になります。
まずは、皆さんが気になる「所要時間」と「階段数」(=難易度)のリアルなところを解説しますね。
千本鳥居までの所要時間(30分)

「とにかく時間がない!」「有名な千本鳥居の写真だけ撮れればOK!」という方なら、所要時間は約30分から1時間もあれば十分かなと思います。
これは、麓の本殿で参拝し、あの有名な「千本鳥居」をくぐり抜け、その先にある「奥社奉拝所(おくしゃほうはいしょ)」で引き返してくるルートです。
テレビや雑誌で見る「あの景色」は、このエリアに凝縮されています。
奥社奉拝所は、稲荷山全体を遥拝(遠くから拝む)する場所でもあるので、ここで折り返すのも立派な「参拝」なんですよ。
お手軽ルート(奥社奉拝所まで)
- 所要時間: 約30分~1時間
- 特徴: 有名な「千本鳥居」を体験できる
- 難易度: 低め(体力に自信がなくてもOK)
お山巡り(全周)の所要時間

一方で、「せっかく来たなら山頂まで行きたい!」という方が挑戦するのが「お山巡り」です。
これは稲荷山全体(標高233m)をぐるっと一周する本格的な登拝コースで、所要時間は約2時間から2時間半が目安になります。
これは純粋な歩行時間なので、途中で休憩したり、たくさんある小さなお社で丁寧にお参りしたりすると、3時間ほど見ておくと安心かもしれませんね。
千本鳥居を抜けた先からが「お山巡り」の本番。鳥居が続く参道をひたすら登っていくので、「ちょっとした登山」だと考えておくのが正解です。
階段数より標高が示す難易度
「伏見稲荷の階段数って、結局何段なの?」と検索している方は、その「キツさ・難易度」を知りたいんだと思います。
結論から言うと、伏見稲荷大社は公式な「階段数」を発表していません。
なぜなら、稲荷山全体が信仰の対象(霊山)で、参道は整備された階段だけでなく、普通の坂道や平坦な道も混在している「登山道」だからです。
単純に「何段」と数えるのが難しいんですね。
「階段数」の代わりになる指標
難易度を測るなら、以下の2つを覚えておいてください。
- 標高: 233メートル(一ノ峰・山頂)
- 距離: 約4キロメートル(お山巡り一周)
標高233mと聞くと「低山ハイキング」レベルですが、麓から往復4kmの山道を登り下りすると考えると、体力が必要なのが伝わるかと思います。
お山巡りに適した服装や持ち物
もし「お山巡り」に挑戦するなら、服装と持ち物には注意が必要です。
服装:スニーカー必須

麓の千本鳥居あたりまでは普通の服装でも大丈夫ですが、その先を目指すなら「歩きやすい靴(スニーカーやウォーキングシューズ)」は必須です。
ヒールやサンダルは絶対にNG!
参道は石段や坂道が続きます。ヒールやサンダル、革靴などで登るのは、怪我のリスクが非常に高く、危険です。(実際に途中で足を押さえて座り込んでいる方も見かけます…)
また、お山巡りは「良い運動」になるので、夏場は汗だくになります。
タオルや着替え、冬場は体温調節しやすい服装をおすすめします。
持ち物:飲料水は必ず用意
お山巡りの途中にも自販機や休憩所(茶屋)はありますが、割高になることも。
特に夏場は水分補給が欠かせないので、麓で飲料水を1本買っておくと安心ですよ。
お山巡り 準備リスト
- 必須: 歩きやすい靴(スニーカー)、飲料水
- 推奨: タオル、虫除け(夏場)、(夜間なら)懐中電灯
食べ歩きは禁止?境内のルール

伏見稲荷大社の参道には、美味しそうな「豆大福」や「大学いも」など、誘惑がたくさんありますよね。
ですが、ここで重要なルールがあります。伏見稲荷大社は、境内での「食べ歩き」や「立ち食い」を明確に禁止しています。
これは、他の参拝者の迷惑になったり、神聖な場所を汚したりしないための大切なマナーです。
食べ物は「指定された場所」で!
もし参道のお店で購入した場合は、食べ歩きはせず、境内に設けられている「無料休憩所」などの指定された場所まで移動してから食べるようにしてくださいね。
他にも、喫煙やゴミのポイ捨て、ドローンの使用なども禁止されています。詳しくは伏見稲荷大社の公式サイトで「お願い」を確認してみてください。
伏見稲荷の所要時間や階段数で決めるプラン
ここまでの情報を踏まえて、あなたの体力や持ち時間に合わせて選べる、2つの主要な参拝プランを具体的にご紹介します。
自分がどちらに向いているか、チェックしてみてください。
お手軽参拝(千本鳥居)ルート
こちらは、「時間がない方」「体力に自信がない方」、そして「伏見稲荷の有名な景色をまず見たい!」という方向けのプランです。
ルート概要
JR稲荷駅 → 楼門 → 本殿 → 千本鳥居 → 奥社奉拝所(ここで折り返し)
所要時間と難易度
所要時間は約30分~1時間。難易度は低めです。
このルートの終点「奥社奉拝所」には、「おもかる石」という有名な石があります。
願い事をして石灯籠の頭(宝珠)を持ち上げ、「想像より軽ければ願いが叶い、重ければ難しい」とされる占いです。ぜひ挑戦してみてください。
奥社奉拝所で参拝を終えれば、主要な体験は完了です。時間や体力に無理のない、賢い参拝方法だと思いますよ。
健脚向けお山巡りルート解説
こちらは、「時間に余裕がある方」「体力に自信がある(健脚な)方」、そして「伏見稲荷の神聖な山の雰囲気を丸ごと体験したい!」という方向けの本格プランです。
ルート概要
お手軽ルートの続き(奥社奉拝所) → (ひたすら登る) → 四ツ辻(よつつじ) → 山頂エリア周回(三ノ峰→二ノ峰→一ノ峰・山頂) → 再び四ツ辻 → 下山
所要時間と難易度
所要時間は約2時間~2時間半(麓から往復)。難易度は「中」~「高」(ハイキングレベル)。
この「お山巡り」の魅力は、観光客が減って神聖で静かな山の空気を感じられることです。
参道の脇には「お塚」と呼ばれる、個人が奉納した無数の小さな祠が密集しており、稲荷信仰の深さを肌で感じることができます。
「お山巡り」は、単なる登山ではなく、山全体に広がる信仰の場を巡る「巡拝(じゅんぱい)」行為なんですね。これが伏見稲荷の真骨頂とも言われています。
四ツ辻でのルート分岐と休憩

お山巡りのルートで、体力的に最も重要な分岐点となるのが「四ツ辻(よつつじ)」です。
奥社奉拝所から頑張って登っていくと、視界が開け、京都市内を一望できる見晴らしの良い場所に出ます。ここが四ツ辻です。
多くの人がここで休憩を取ります。茶屋もあって、景色を眺めながら一息つくのは最高ですよ。
山頂へ行くか、引き返すか
四ツ辻は、山頂エリア(一ノ峰など)への周回ルートのスタート地点でもあります。
ここで「まだ体力に余裕があるか?」を自問自答してみてください。
実は、山頂(一ノ峰)自体は木々に囲まれていて、景色は四ツ辻の方が断然良いんです。
「この景色が見られたから満足!」と、ここで引き返す参拝者も多いです。
山頂まで行かなくても、十分「お山した」気分を味わえますよ。
もちろん、体力がある方はぜひ山頂を目指してください!
夜の参拝は危険?注意点まとめ

「伏見稲荷は夜でも参拝できる」と聞いたことがあるかもしれません。
実際、伏見稲荷大社は24時間、門が閉まることはありません。
夜の千本鳥居は、灯篭の明かりで朱色が浮かび上がり、日中とは全く違う幻想的で、少し怖いような…神聖な雰囲気に包まれます。
夜のお山巡りは「自己責任」で
ただし、夜の参拝、特に「お山巡り」には危険も伴います。
- 暗さ: 灯篭はありますが、山道全体を照らすほどではなく、足元が非常に暗いです。懐中電灯は必須です。
- 危険: 階段での踏み外しや転倒のリスクが格段に上がります。
- 野生動物: 野生動物(野鳥など)に遭遇する可能性もゼロではありません。
- 人的な安全: 夜間は職員の方もいません。一人での行動は避け、万全の準備と敬意を持って行動する必要があります。
安全を考慮するなら、奥社奉拝所あたりまでにしておくのが賢明かもしれませんね。
伏見稲荷の所要時間と階段数の総括
最後に、伏見稲荷の所要時間と階段数(難易度)について、もう一度まとめますね。
プラン別 所要時間と難易度
| コース名 | 所要時間 (目安) | 主な到達地点 | 難易度・特徴 |
|---|---|---|---|
| お手軽お参りルート | 約30分~1時間 | 奥社奉拝所 | 難易度【低】 千本鳥居が目的の人向け。 |
| お山巡り (全周) | 約2時間~2時間半 | 一ノ峰 (山頂) | 難易度【中~高】 健脚向けハイキング。スニーカー必須。 |
「階段数」という明確な数字はありませんが、お山巡りは「標高233m、約4kmのハイキング」だと認識しておくことが大切です。
ご自身の体力や滞在時間と相談して、無理のないプランを選んでください。
奥社奉拝所まででも、四ツ辻まででも、山頂まででも、きっと素晴らしい体験ができると思いますよ!
この記事で紹介した所要時間や情報はあくまで目安です。
当日の混雑状況やご自身の体調に合わせて、安全に参拝を楽しんでくださいね。